改造というほどでもない、ちょっとした工作なのですが、こんなことしてみました。
あくせるの場合、バイクのトランポ方法は、 これまではルーフの上にあるフォークダウン 式のバイシクルキャリアによるものでした。 しっかり固定できるし手間もかからないので 便利だったのですが... |
実はこの方法... ・虫などによりバイクが汚れる(高速道路を走行した場合など特に酷い) ・降雨の場合は当然雨ざらしとなる ・地上高に気を遣う必要がある(橋脚の下・立体駐車場など) ・SA、PAやコンビニに立ち寄ったときの盗難、イタズラが心配 といった問題があるのです。 で、これを車内に積み込むようにした場合は、 ・車内が狭くなる ということを除き、前述のデメリットが全て帳消しされるんですよね。 そんなわけで、バイクの前後輪を外し、傷が付かないように養生したり、緩衝材をあてて 車内に積み込んでいたのですが、どうも面倒です。そこでこれまで使っていたキャリアを 利用した工作、ってのを以下紹介します。
材料は「フォークダウン式キャリア」「角材 (910×30×18mm)」「発泡ゴムシ ート」「金属プレート2枚」「はがきサイズ の板切2枚」あとは木工用ボンド程度で、全 部で1000円もかかりません。 |
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角材を切断します。切らずにそのまま使えば 安定度が高いのですが場所を取ります。短く 切るとコンパクトになりますが転倒の恐れが あります。どのあたりで妥協するかですが、 あくせるは600mmとしました。 |
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はがきサイズの板切れに、同サイズに切った 発泡ゴムを貼り付けます。これはベース部の 滑り止めになるものです。 |
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この板切れを角材の両端に、木工用ボンドで 貼り付けます。強度的にはネジ止めまでしな くても大丈夫です。 |
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キャリアを装着する箇所に、金属プレートを あてがいます。表裏2枚使用します。これは この部分の補強と、角材の厚み調整を兼ねた ものです。 |
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このように装着します。スーリーのベースバ ーやカーメイトのベースバーの厚みと同様に なるように、金属プレートで調整してるわけ です。それと、角材だけだとポッキリ折れて しまいかねないので、それも防いでいます。 |
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キャリア後部の裏面にも発泡ゴムを貼り付け て滑り止めとしています。 |
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完成しました。木工用ボンドが乾く時間を除 けば数分〜数十分の工作です。 後輪を固定するパーツと、キャリア後部バー に固定するパーツは、車内積みでは不要と判 断して全て取り外しています。 |
では、実際に車載してみましょう。
6:4分割の後席の、「4」のほうを倒して 積んでみました。ちなみに「6」のほうは、 車中泊するときのあくせるの就寝スペースで す。これが確保できれば前泊もOK(^^) |
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様子をわかりやすくするために全部フラット にしてみました。荷室高が足りないのでサド ルは外すか一番下に下げる必要があります。 実はここがいちばん気になるところなんです が、ステーションワゴンゆえ仕方ないです。 |
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キャリア後部はこのように、倒した後席の縁 に置いてます。ここに置かないと、ハンドル のSTIレバーがリヤウインドウに当たって しまうんです。が、フレームサイズによって はここに載せずに床面にベッタリ置くことも できると思われます。(あくせるのフレーム サイズは560mmあるので...) |
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試走したところ、滑り止めの効果と自重によ り、転倒したりズレたりといったことはあり ませんでしたが、やはりそのままでは精神衛 生上よろしくないので、タイダウンしてみま した。こうしておくとまったく動きません。 |
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試しに前後入れ替えてみましたが、問題なく 収まりました。2台積みの場合は互い違いに 積載すればスペースを稼げそうです。 |
この方法は、既にフォークダウン式キャリアを持っている人のみ参考にしていただければ と思います。わざわざそのためにキャリアを買うなら、ミノウラさんのVERGOとか、 カブトさんのOCN−W、その他こんなのを利用して工作するのもいいと思います。